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一般社団法人綜合ヒューマンスキル開発協会

この記事の目次

幸せを手に入れるために80億円を手放した人

あなたは、全財産を寄付することができますか?

この質問に対しては、大半の方が「流石に全財産は無理かな…」と答えるのではないでしょうか?

一部ならまだしも、全額となるとどうしても尻込みしてしまうかと思います。

しかし、ある一人の人物がこのまさかの行動をやってのけたのです。

しかも、その額なんと80億ドル。

今回は、「80億ドルの全財産を手放し無一文になった」チャック・フィニーさんのお話しをしていきます。

なぜそれだけの大金を自分の意思で手放したのか?

そこにあなたも人生を幸せに生きるためのヒントが隠されているかもしれませんのでぜひ読んでみてください。

世界中の億万長者がが”ヒーロー”と呼ぶ人物

チャックさんが自らの資産を全て手放したのは、2016年のことでした。

巨額の富を手放す中で、彼はビル・ゲイツやウォーレン・バフェットなど、世界中の億万長者にとってヒーローと呼ばれる存在になりました。

数多くの賛辞を向けられたチャックさんですが、そもそもなぜ80億もの資産を手放そうと思ったのでしょうか?

80億を手放すまでの3ステップ

チャックさんがなぜ資産をすべて手放したのか、3つのステップで解説できます。

ステップ1:最初から寄付することを決めていた

実は、チャックさんは「稼いでから寄付をすることを決めた」のではなく、「寄付をするために稼ぐことを決めた」のだそうです。

貧しい家庭に生まれたチャックさんは、子どもの頃から雪かきやクリスマスカードを売り歩き、家計を助けていました。

そんなある日、チャックさんはアンドリュー・カーネギー著「富の福音」と出会います。

この文章の中では、「自分が生きているうちに、自分の資産を人助けのために使うこと」の大切さを説いていました。

「命あるうちに与える」
この言葉に感銘を受けたチャックさんは、「自分のためにお金を稼ぐのはもう終わりにしたい」と思い、人に与えるために財を築くと心に決めたのです。

ステップ2:世界を知る

チャックさんは、空港でよく見る免税ショップ「Duty Free Shop(免税店)」の創設者としても知られています。

朝鮮戦争の時に米軍に入隊した彼は、軍人が物資の調達に苦労していることをしり、物資を輸入して売るというビジネスを始めます。

その時に「エアサイドで店を経営すれば税金が発生しない」
ということに気付きました。

(エアサイドとは、空港でセキュリティチェックを受けた後に入る、出発ゲートがあるエリアのこと)

そうして免税店で得た利益を、全て世界中の事前活動に寄付したのです。

ステップ3:全てを手放す

免税店のみならず、チャックさんは他にも会社を経営していました。

そして、とうとうそれらの会社で稼いだ資産すらも、全て寄付することを決意します。

2016年。
80億もの資産を手放した彼は、冒頭でもお話した通り、億万長者から無一文になりました。

「とは言っても、ある程度裕福な生活ができる程度にはお金を残しているんじゃないの?」

そう思われるかもしれませんが、現在チャックさんは決して裕福とは言えない生活を送っているそうです。

家も車も持たず、15ドルで買った腕時計を愛用し、ビニール袋に書類を入れて持ち歩いていることで、有名になっているのだとか。

チャックさんは、どれだけのお金を持っているのかで自分の成功を推し量っているわけではないのです。

彼は、自分の幸福感で成功を測りました。

つまり、お金がある=幸せ。という基準ではなかったわけです。

まとめ

多くの人はお金があれば幸せになれると思い込みがちです。

しかし、あなたが幸せを感じる瞬間はお金がある時だけではないはずです。
何のためにお金を必要としているのか?

そこまで考えてみて、自分の幸せの基準を理解してみると、人生の歩み方が少し変わってくるかもしれません。

もちろんチャックさんのように、全財産を寄付する必要はありません。
しかし、ただ漠然と「お金を稼ぐ」と考えるのではなく「そのお金をどこに届けたいのか、何に使いたいのか」と考えることが大切なのです。

「自分のため」ではなく「誰かの役に立つため」にお金を稼ぐ意識を持つと、見える世界も変わってくるかもしれませんよ。

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