三木谷浩史
常識で考えることがいかに不合理かを肝に銘じよう。
常識とは多数派の理論にすぎない。
楽天株式会社の創業者として知られる三木谷浩史。
日本を代表する楽天グループを、たった一代で作り上げてしまった実業家、
三木谷浩史とはどの様な人物なのでしょうか？
経歴を通して彼の人生についてお伝えしていきます。
【「楽天」の生みの親、三木谷浩史の経歴】
三木谷浩史は1965年3月11日、兵庫県神戸市で誕生しました。
神戸大学名誉教授を父に持つことから、勉学の機会に恵まれた三木谷は
・一橋大学商学部を卒業
・みずほ銀行の前身である「日本興業銀行」への就職
・同期の中で初のハーバード大学に留学
・MBAを取得
など、華々しい経歴を誇っています。
ハーバード大学への留学中に、起業家への夢が芽生えた三木谷浩史は
1995年には日本興業銀行を退職。
コンサルティング会社のクリムゾングループを設立します。
その後、経営で築いた資金をもとに、
現在の楽天グループの前身である株式会社エム・ディー・エムを設立しました。
ユニークなビジネスモデルと企業文化で、楽天を巨大なグループ会社へと成長させます。
三木谷浩史は楽天グループの経営のみならず、スポーツ分野への進出にも挑みます。
2003年にはJリーグ・ヴィッセル神戸。
2014年にはプロ野球球団東北楽天ゴールデンイーグルスの
オーナーも務めました。
起業という夢のため、安定した職を手放した三木谷浩史。
その結果、彼は自身の事業で大成功し、
幅広い分野で活躍の場を広げているのです。
面白い仕事があるわけではない。
仕事を面白くする人間がいるだけなのだ。
【経歴から分かる、三木谷浩史の人生観】
楽天グループ株式会社の創業者として
高く評価されている三木谷浩史。
経営者として大成功を遂げている、彼の人生観とは、
どのようなものなのでしょうか？
元々、三木谷は非常に優れた経歴を持っていました。
楽天の創設は、この経歴を投げ打っての挑戦だったのです。
留学中に起業の夢を持った三木谷浩史でしたが、
当時社費で留学していたこともあり、起業に踏み切れずにいました。
そんなとき、彼の人生観が変わる出来事が起こります。
その出来事が、1995年1月17日に起こった阪神・淡路大震災です。
三木谷の故郷である神戸が被災し、
彼が敬愛していた叔父と叔母が亡くなってしまったのです。
この辛い経験により、
人の命は儚く、必ずいつかは終わりがやってくる。
だからこそ、迷っている場合じゃない。
との考えに、三木谷は至りました。
「行動できるときに新しいことにチャレンジする」という三木谷の人生観は、
震災がきっかけで生まれたと言えるでしょう。
三木谷浩史は、
自分の乗っていた船から実際に下りてみると、たいしたことない」と語っています。
後悔しない人生のために行動した三木谷は、起業した会社を日本有数の企業に成長させたのです。
勇気を出して、新しいことに迷いなく挑戦していく彼の人生観を
ぜひ私たちも見習いたいですね。
【まとめ】
・三木谷浩史は楽天グループ株式会社の創業者
・ハーバード大学卒業、日本興業銀行にいたというエリートな経歴を持つ
・現在、代表取締役会長兼社長を務める
・プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルス会長兼球団オーナーを務める
・Jリーグ・ヴィッセル神戸会長を務める
華やかなキャリアを捨て、起業という夢に挑戦した三木谷浩史。
彼は、独特な経営観を持って、楽天グループを発展させ続けているのです。
成功できるか否かは、あるものを見たときに他の人と違う読み取り方ができるかどうかということだと思います。
1965年3月11日 兵庫県神戸市で誕生
1972年 父がイェール大学研究員に就任したため家族で渡米する
1974年 帰国。明石市立松が丘小学校へ転入
1977年 岡山県の岡山白陵中学校に入学
1978年6月 スパルタ教育のためノイローゼにかかり退学
近所の明石市立朝霧中学校へ転校する
1980年 明石市立朝霧中学校を卒業
兵庫県立明石高等学校に入学
1983年 兵庫県立明石高等学校を卒業
1984年 一橋大学商学部に入学。
花輪俊哉ゼミナール所属し、体育会テニス部主将を務める
1988年 一橋大学商学部を卒業
日本興業銀行（現みずほ銀行）に入行する
1991年 銀行の1つ後輩の女性と結婚
同期で初めてハーバード大学に留学する
1993年 MBA取得する。企業金融開発部で国際的なM&Aの斡旋を担当する
1995年1月17日 阪神・淡路大震災で敬愛していた叔父叔母が死去
11月 日本興業銀行を退職する
コンサルティング会社のクリムゾングループを設立
1996年2月 株式会社クリムゾングループ代表取締役社長に就任
1997年2月7日 株式会社エム・ディー・エム（現楽天グループ）を設立
2002年5月 株式会社ネクスト取締役に就任
6月26日 カルチュア・コンビニエンス・クラブ取締役に就任
8月 楽天トラベル株式会社代表取締役に就任
2003年 発足当時から赤字が続くJリーグ・ヴィッセル神戸を買収。オーナーとなる
ディーエルジェイディレクト・エスエフジー証券（現楽天証券）会長に就任
10月 マイトリップ・ネット株式会社会長に就任
2004年 日本イノベーター大賞受賞を受賞
1月 株式会社クリムゾンフットボールクラブ代表取締役に就任
9月 株式会社あおぞらカード（現楽天カード株式会社）代表取締役会長に就任
11月 設立した株式会社楽天野球団（球団名は東北楽天ゴールデンイーグルス）が
プロ野球球団として正式承認され参入。オーナーとなる
2005年6月 国内信販株式会社（現KCカード株式会社）会長に就任
11月 東京オリンピック基本構想懇談会委員となる
2006年3月 楽天ブックス会長に就任
4月 株式会社クリムゾンフットボールクラブ代表取締役会長に就任
9月 楽天証券ホールディングス株式会社 会長に就任
2007年11月1日、フュージョン・コミュニケーションズ代表取締役会長に就任
2008年 球団オーナー職を退き、株式会社楽天野球団代表取締役会長に就任
2009年 財団法人東京フィルハーモニー交響楽団の理事に就任
2010年1月21日 ビットワレット株式会社代表取締役社長に就任
2月 一般社団法人eビジネス推進連合会会長に就任
7月 企業家大賞を受賞
8月 ビットワレット株式会社代表取締役会長に就任
2011年6月 日本経団連を脱退
10月 財団法人東京フィルハーモニー交響楽団理事長に就任
2012年 ハーバード大学経営大学院卒業生功績賞を史上最年少で受賞
1月 コボ社取締役に就任
8月1日付で代表取締役会長兼オーナーへ再就任
2013年1月 内閣日本経済再生本部産業競争力会議メンバーとなる
2014年 フォーブスでアジアの慈善事業家として3人の日本人の中に選ばれる
12月 経済界大賞を受賞
2015年 フォーブス誌の日本人富豪ランキングで3位にランクイン
2017年2月 Aspyrian Therapeutics, Inc.取締役会長に就任
9月 ジェネシスヘルスケア取締役に就任
11月 アンリルクセンブルク大公よりメリット勲章を受ける
2018年1月 楽天モバイルネットワーク代表取締役会長に就任
6月 紺綬褒章を受章
2019年 日本プロ野球オーナー会議議長に就任
11月 ベストドレッサー賞を受賞
2020年 新型コロナウイルス感染症の流行を受け、こうべ医療者応援ファンドに1億円を寄付
個人所有のザ パーク フロント ホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
を感染者受け入れ施設として無償提供する
楽天モバイル代表取締役会長兼CEOに就任
2021年 フルブライト・三木谷記念奨学金を設立