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4年間で世界的な成功を収めた3つのステップとは?
近年では当たり前のように利用されている、配車アプリ。
スマホ一つで簡単にタクシーを呼べるこのサービスは、日本でも多くの人が利用しています。
そんな配車サービスを手掛ける企業「Didi Chuzing」のチェン・ウェイさんは、中国最年少億万長者CEOとして知られています。
弱冠33歳という若さで、アメリカ企業のAppleから数十億ドルの投資を得た彼の会社は、中国国内ではUberを凌ぐほどの規模に成長しました。
30代前半の若者が、創業からたった4年間でどうしてここまで企業を成長させることができたのでしょうか?
そこには、3つのステップが関係していました。
短期間で成功するための3つのステップ
それではチェンさんがどのようなステップを行っていったかをこれから解説していきます。
成功のヒントが数多くあるので、ぜひ参考にしてみてください。
①学びながら稼ぐ
「Didi Chuzing」を立ち上げる前、20代チェンさんは7年間をアリババに務めていました。
営業職を経て、Alipay(アリババのPayPal)を担当します。
チェンさんがこの数年で学んだことは、後の事業立ち上げの時に大いに役立ったと言います。
「学ぶ」と「稼ぐ」は、時に両立しないと考えられます。
学ぶためには本やセミナーのための費用がかかりますし、その間は仕事をすることもできません。
そのため、学ぶ=お金がかかる。とイメージする方も多いのではないでしょうか?
しかし、考え方によっては「学ぶ」と「稼ぐ」を両立することはできるのです。
チェンさんは運転免許を持っておらず、自分では車を運転することができません。
しかし彼はそれをハンデとして考えるのではなく、「移動のたびに自社のサービスを利用できる」と考えたのです。
毎回サービスを利用することで、顧客目線で気づきが得られる。
このように、チェンさんは学んだことを稼ぐことに生かして行ったのです。
②「繋げるひと」である
事業を開始した初期の段階は、激しい競争や政府の規制など、大変な思いをしたとチェンさんを語っています。
そこで、チェンさんはある決断をします。
当時の最大の競争相手であった「Kuaidi Dache」と合併をし、「Didi Dache」を誕生させたのです。
孫子の格言にもある「友を近くに置け。敵はもっと近くに置け」を実行し、競合相手と組むことによって、激しい競争から抜き出たというわけですね。
③目的を見失わない
現在、チェンさんの会社の中国内のシェアはタクシー呼び出し市場では99%、民間者サービス市場の87%を占めています。
また、Uberが事業を展開している都市は45なのに対し、Didi Chuxingは400以上の都市で事業を展開しています。
なぜ、チェンさんはこれほどまでに事業を独占できたのでしょうか?
その理由は、ぶれることなくターゲットを定め、目的を常に見失わなかったからです。
彼は事業を展開する場所を中国のみに絞り、「中国の交通を便利にする」という目標を常に持ち続けました。
その姿勢があったからこそ、Appleから10億ドルもの投資を受けられたと言っても過言ではないでしょう。
以上がチェンさんが行った成功の3ステップです。
まとめ
あなたがあらゆるものを取捨選択して、目標を一つに絞るとしたら、何をしますか?
その目標を、ぶれることなく追い続けることはできますか?
時には、目標のためにライバルと手を組むこともあるかもしれません。
忙しさに追われ、学びの時間を確保しにくくなるかもしれません。
その時には、チェンさんが大切にした3つのステップを思い出してください。
正しい方法で、正しいタイミングとスピードで走り続ければ、目標を達成するのは難しいことではないのです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。