メラニー・パーキンズさんは、たった27歳の時に「Canva.com」を立ち上げました。

Canvaと言えば、グラフィックデザインが無料で簡単にできるプラットフォームとして、日本国内でもたくさんのユーザーが利用しているサービスです。

2020年現在、Canva.comは60億ドルもの価値がある企業として高い評価を得ています。

今やオーストラリアで三番目に裕福な女性とされるメラニーさんは、どのようにしてCanva.comを立ち上げたのでしょうか？

彼女が意識した4つのステップについてご紹介していきます。

これからビジネスアイディアを形にしたい、起業を考えている人はぜひ参考にしてみてください。

ビジネスアイディアを形にする4つのステップ

それでは実際にどのようなステップを行っていったのかを解説していきます。

（1）自分自身の問題を解決する

2007年、メラニーさんは大学でグラフィックデザインを学んでいました。
その際、使用していたグラフィックデザインソフトの操作の難しさに、苦労させられたと言います。

「ソフトウェアにあるボタンの位置を学ぶまでに1学期分の時間が必要でした」

そう語るほどに当時のグラフィックデザインソフトは操作が難しかったのです。

しかし、その一方でFacebookなどのソーシャルメディアは、操作方法がとても分かりやすく、親しみやすさから多くのユーザーが登録していました。

そこでメラニーさんは、SNSのように操作が簡単なソフトを作れないか？と考えるようになりました。

このように、自分がどのような問題を抱えているか？を理解することはとても大切なのです。

メラニーさんのように「グラフィックデザインソフトの操作がうまくいかない」と具体的な問題をだし、
「なんとかその問題を解決できないか？」と考えるところから、新しいアイデアは生まれます。

（2）小さなものから始める

複数のアルバムを集めてまとめられる「Fusion アルバム」を開発したメラニーさんは、恋人と共同で新しいビジネスを始めます。

しかし最初はなかなかうまくいかず、多くの否定にさらされてしまいました。

しかし、ここで事業の規模が小さかったことが、メラニーさんの助けになりました。

事業を始める上では様々なトラブルがつきものですが、事業の規模が小さかったため、起きるトラブルもそれほど大きなものではありませんでした。

そのため、メラニーさんたちはそのトラブル一つ一つに集中し、解決することができたと言います。

その結果、メラニーさんの顧客は順調に増えていきました。

（3）大きく考える

メラニーさんは、自分たちの事業をさらに拡大するための資金を確保しようと、投資家たちへのプレゼンテーションを計画します。

もともとは「Fusion アルバム」の拡大のための資金調達が目的で行われたプレゼンテーション。

しかし、メラニーさんは、そのプレゼンテーションが終わった後、事業の方向転換を決意します。

「今よりもさらに大きな市場で勝負すること」の大切さに気づき、次に考案していた「Canva」のために資金調達をしようと考えたのです。

それまでの「Fusion アルバム」の顧客は学校であり、市場はそこまで大きくはありませんでした。
しかし、「Canva」はそれまでと比べ物にならないほど大きく、実現にはかなりの時間を要したと言います。

実際、シリコンバレーで100人以上の投資家に資金提供を依頼しましたが、その全てに断られてしまったそうです。
しかし、ここでさらに大きな市場にシフトチェンジをしたからこそ、Canvaは現在の姿まで成長したと言えるでしょう。

（4）流れに乗る

投資家からの資金調達に苦労していたメラニーさんでしたが、シリコンバレーで偶然、投資家のビル・タイさんと出会ったことで転機が訪れます。

ビルさんはマウイにあるMaiTaiを運営しており、メラニーさんはそこで、水上スポーツの一種である「カイトサーフィン」を習い始めます。

その狙いは、同じくカイトサーフィンを習っていた投資家たちとの関係を築くことでした。

そこで、メラニーさんはアメリカの俳優ウディ・ハレルソンさんとオーウェン・ウィルソンさんに出会い、2人からの投資を得ることに成功したのです。

一見事業には関係のない行動が、後々役立つこともあるということですね。

以上が、canvaを大きく成長させた４つのステップです。

無事に運用を開始できたCanvaは、次々とユーザーを増やし、2020年現在では60億ドルの評価額がつけられるほどの企業に成長したのです。

多くの批判にさらされ、100を超える投資家たちに断られながらも、メラニーさんは目標を達成しました。

彼女は、一番大切なことについてこう語っています。

「一番大事なことは、本当に重要な問題を解決することと、できるだけユーザーに多くの価値を与えられるように注意をおくこと」

まとめ

今回は、メラニーさんがどのようにして、
ビジネスを成功させたかを解説させて頂きました。

今回お伝えした４ステップを活用して
ぜひあなたのビジネスアイディアを形にしていってくださいね。