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いいアイディアを出すためには脳の草むしりをしましょう。
皆さんはどんなに考えてもいいアイディアが出て来なくて困った経験はありませんか?
実はそれ、脳に雑草が生えてしまっていることが原因かもしれません。
頭の中を草むしりする。
こう聞くと「どう言うこと?」と思われるかもしれません。
しかし、最近の研究で、私たちの脳は実際の庭と、同じような仕組みになっていることが判明しつつあるのです。
脳を草むしりするとはどういうこと?
人間の脳は90%の細胞が神経細胞ではなく、
「グリア細胞」と呼ばれる細胞でできていると言われています。
もともと科学者の間では、このグリア細胞はそれほど重要ではない。と思われていました。
19世紀の中頃に発見されたこの細胞は「神経をつなげる役目をしている」だけと考えられてきたのです。
しかし、神経科学者のアンドリューコブさんは、なぜ私たち人間がこのグリア細胞を多く持っているのか?と言う点に疑問を持ちました。
「なぜ、私たち人間はこれほどに鮮明な思考を持っているのか?」
「周囲が見えなくなるほどの深い思考に入れるのか?」
このような考えの元、アンドリューさんは一冊の本を書き上げます。
その本の内容は、人間の「想像力」「夢」「叡智」「癒やし」と、グリア細胞の関係を説明したものでした。
私たちは、脳と言う庭の中で、神経細胞間を繋ぐシナプス結合部を育てています。
この部分があるからこそ、私たちの脳は正常に働けるのです。
そして、この脳の庭の庭師と言える存在が「グリア細胞」です。
グリア細胞は、特定の神経細胞同士の伝達のスピードを早めてくれ、さらに掃除をしてくれる働きもあるのです。
庭で例えるなら、雑草を抜いたり、枯れ葉を掃除する、と言った感じですね。
この細胞についてはまだまだ研究中ではありますが、分かっていることは「あまり使われていないシナプス結合部は、グリア細胞によって取り除かれる」と言うことです。
あなたが思考や記憶で脳を満たしている一方で、グリア細胞は脳を掃除して、次の思考のためにスペースを作ってくれているのです。
この掃除は、睡眠中に行われています。
寝ている間に庭師であるグリア細胞が登場し、ゴミ(あまり使われていないシナプス結合部)を持ち去ってくれます。
・起きた時に頭がすっきりしている
・一晩寝ることで、新しいアイデアが思い浮かんだ
これらの現象は、グリア細胞の働きによるものなのです。
人の脳は、起きている時はたった10%しか働かないのに対し、寝ている時にはなんと90%もの部分が働くと言われています。
瞑想したり、ボーッと空想したり。
また、シャワーを浴びたり歯を磨くなど、意識をしなくてもできる行動中にもグリア細胞は働いています。
「ボーッとしているときに良いアイデアが浮かぶ」
と言うのも、あながち迷信ではないと言うことですね。
瞑想をする時間を作ったり、ボーッと何も考えない時間を作ることで、あなたの脳はすっきりと目覚めていくのです。
毎日忙しくていつも考え事ばかりしている方は、ぜひ「何も考えない時間」を作ってみてはいかがでしょうか?
そうすることで、新しいアイディアが浮かんでくる可能性も出てくるはずですよ。